ここまで読んでいただき、ありがとうございます。第一部では、預金残高500円のどん底から売上9500万円に至るまでに、私の身に起きた出来事をお話ししてきました。
ただ、書き終えて読み返した時に、ひとつ心配が残りました。
ゴミ拾いが1500万円の仕事に変わった話も、最終面接の朝に届いたメールの話も、あくまで私に起きた「出来事」なんですよね。出来事は、真似できません。あなたがゴミ拾いを始めても、あのお父さんは現れないかもしれない。同じことをしても、同じ結果になるとは限りません。
でも、それぞれの出来事の手前には、いつも「在り方」がありました。どんな気持ちで、何を意識して、目の前の人と向き合っていたか。出来事は真似できなくても、在り方なら今日から真似できるかもしれない。そう思ったんです。
第二部では、私が現実を変えるために意識してきた行動原則を、師匠たちからいただいた教えと、それを実践して転んだり気づいたりしてきた経験とセットでお話しします。第一部が「何が起きたか」だとすると、第二部は「どう在ればいいのか」の話です。
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実は、こうして経験談を文章にしていること自体にも、背中を押してくれた言葉があります。
私がいま受講している「徳の学校」で、主宰の本田晃一さん——受講生はみんな「こうちゃん」と呼んでいます——に、「今、自分の経験談を文章にしているんです」とお伝えしたことがあります。こうちゃんは、こう言ってくれました。
「自分が学んだことを人に教える人に、成功者は声を掛けたくなるんだよね。お菓子をあげた時に『自分で食べる子』『要らないという子』『弟や妹に分けると言う子』がいたら、最後の子にまたあげたくなるよね?」
私がアニキや先輩方からいただいてきた教えは、いわば分けてもらったお菓子です。自分だけで食べてしまわずに、弟や妹に分けるつもりで、この第二部を書きます。
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先にひとつだけ、第二部の全体を貫く言葉をお伝えしておきます。「余裕」です。
振り返ると、私が誰かのために動けた時にはいつも自分に余裕があって、余裕がないまま頑張ろうとした時は、必ず失敗してきました。第一部でお話しした、無料で貸した製品の蓋を開けられた一件も、突き詰めればそういう話だったんだと、いまでは思っています。
なので第二部は、テクニックの話からは始めません。まず「自分の余裕に気づく」ところから始めさせてください。
次の章へ → 第1章 — まず、自分の余裕に気づく